コーチングツアー4日目は土曜日でしたのでエストゥディアンテスの各カテゴリーでリーグ戦が行われました。エストゥディアンテスの練習会場であるマガリーニョスとネベラと呼ばれる2つの体育館ではスケジュールがビッシリとつまっており、年代別の試合が行われており、マドリード市内や近郊のチームも集まっていました。
マガリーニョスに到着したツアー一向はまずミニバス年代の試合を観戦。スペインのミニバスでは1試合が8分×6クォーターで行われていました。
基本は各チーム12名までで、どの選手も少なくとも2クォーター以上は出場させなければならず、また最大でも1人4クォーター分までしか出場できないルールでした。こういった部分は時間やクォーター数に違いはあれど、日本のミニバスルールと似ていました。スペインの子どもたちが非常に楽しそうにプレイしているのが印象的でした。
ミニバスの試合を観戦した後、エストゥディアンテスの育成部門の責任者であるPablo Borras(パブロ・ボラス)氏との会談を行いました。
パブロ氏との会談では、エストゥディアンテスの育成全般についての話から始まり、育成組織の仕組み、クラブコーチの採用方法、教育方法、トップチームと育成組織の連携についてなど詳しくお話してくださいました。
会談中も参加者から活発な質問が飛び交い、パブロさんも熱心に答えてくれたお陰で非常に有意義な会談となりました。
今回のツアーでは運命的な偶然もありました。
エストゥディアンテスの現トップチームを率いているのはチュス・ビドレタさん、実は2002年キリンカップで来日したスペインB代表チームのACだった方です。そして今回のツアーメンバーの吉田健司氏は当時対戦した日本代表を率いていたHCだったのです。10年以上も前に神戸・広島・東京で対戦した2人が今回のツアーで再会したのです。
(エストゥディアンテスのエース、ヘルマン・ガブリエル選手も当時のスペインB代表メンバー)
【番外編】スペインと言えば、バスケットも強豪ですが、ご存じのとおりサッカーの強豪国でもあります。2010年南アフリカW杯で優勝したのもの記憶に新しく、続くEURO2012でも2大会連続3回目の優勝を飾り、大会史上初の連覇を果たしています。
そんなスペインサッカーを象徴する2チームが「レアル・マドリード」と「FCバルセロナ」です。その2チームが激突する伝統の一戦は「エル・クラシコ」を呼ばれて、世界中が注目する試合となります。
なんと、そんなエル・クラシコが今回のツアー期間中にマドリッドで開催されました。そこでツアー参加者の中で3名+スタッフがクラシコ観戦も行いました。スペインにおけるバスケ以外のスポーツ文化に触れる非常に良い機会となりました。
会場となったレアル・マドリッドのホームスタジアム「エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ(Estadio Santiago Bernabéu)」は85,454人超満員でした。